ベテランと呼ばれる年齢にさしかかっても、幕内で活躍し続ける宝富士関。
得意の形は左四つ。対戦相手に警戒されながらも、四つになれば絶対的な強さを発揮します。
ベンチプレス230㎏を上げる怪力力士である一方、「笑顔がかわいい」と女性ファンにも人気です。
「角界のマツコ」の愛称でも知られますが、マツコ・デラックスさんに似てます!?
かねぇ…
宝富士のお嫁さんも可愛い?マツコ似のベテラン筋肉力士は、幕内で強さを発揮し続ける!左四つが特徴で、かわいい笑顔と優しい人柄でも知られる人気力士です
<力士会>宝富士。後ろに豪栄道。#sumo pic.twitter.com/sqssV4YkdY
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宝富士(宝富士大輔)関は30代で強さに磨きがかかる実力派! 特徴の左四つになれば怖いものなし!? 人気力士の強さの秘密とは
ベテランと呼ばれる30代に入り、若いころよりも成績が安定し、上位戦でも強さを発揮する力士がいます。
引退した嘉風(よしかぜ)や豪風(たけかぜ)、現役なら幕内最高優勝の経験がある玉鷲(たまわし)、隠岐の海(おきのうみ)がその代表格だと思います。
そんなベテラン勢の中でもう一人、強さを維持しているのが34歳の宝富士大輔(たからふじだいすけ)関です。
所属は伊勢ヶ濱部屋。
出身地は、師匠の伊勢ケ濱親方と同郷の青森県です。
身長185㎝、体重168㎏。
肩から背中にかけての僧帽筋が発達し、なかなか筋肉質のお相撲さんです。
取り口の特徴は、なんと言っても左四つ!
左四つになればテッパン。絶対的に宝富士関の形です。
過去に魁聖(かいせい)関は宝富士関のことをこう語っています。
「左四つになったら絶対勝てない。左四つの化けモンだから」
場内の観客もよく知っていて、宝富士関が万全の左四つになると館内が沸きます。
がっぷり四つに組まない、スピード相撲全盛の昨今にあっては、四つ相撲はオールドスタイルかもしれません。
しかし、四つ相撲には逆転劇がある!
成績が安定する!
怪我が少ない!
宝富士関は2016年秋場所には関脇に昇進、金星も3つ獲得しています。
30代になってからも幕内上位で活躍し、人気力士であり続けているのは、左四つという自分のスタイルを持っているからではないかと私は思います。
宝富士(宝富士大輔)関は、かわいい笑顔で女性ファンにも人気! マツコ・デラックス似ってホント?
★明日から大相撲五月場所★<遠藤パネル特集>続いて、宝富士!#sumo pic.twitter.com/ZUEF9RrkkA
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「ぬいぐるみのクマさんみたい」
「笑顔がかわいい」
多くの女性ファンからも人気の宝富士関。
その一方で「角界のマツコ」という愛称でも知られています。
タレントのマツコ・デラックスさんに似ていると評判になり、そう呼ばれるようになりました。
2012年には日本テレビの「月曜から夜ふかし」という番組に出演し、マツコ・デラックスさんと初対面しました。
その時、マツコさん本人からも「似ている」とお墨付きをもらったらしいですよ。
伊勢ヶ濱部屋の新年会ではマゲをほどき、髪を下した一発芸で、マツコさんのモノマネを披露したこともありました。
ファンから「かわいい」と言われるのは、そんなお茶目な一面がにじみ出ている力士だからかもしれませんね。
宝富士(宝富士大輔)関は2017年に結婚。お嫁さんは6歳年下の英莉乃さん、子供は男の子がひとり。長男の可愛い応援が励みになっています
ベテランの域になっても活躍が続く、宝富士関を支えているお嫁さんはどんな方でしょうか。
奥様は歯科助手だった英莉乃さん。
関取より6歳年下、和服がお似合いのとても可愛い女性です。
個人的には元新体操選手の畠山愛理さん似かなぁ、と思います。
2015年に食事会で知り合って、宝富士関の一目ぼれから交際がスタート。
2017年9月に結婚しました。
結婚会見で英莉乃さんは「誠実で真面目な方。料理ももっと勉強して安らげる家庭をつくりたい」と語っていました。
宝富士関が最高位の西関脇に昇進したのは、2016年秋場所ですから、交際中の英莉乃さんが支えになっていた!
これは間違いなさそうですね。
結婚の翌年には長男の慶丞(けいのすけ)君が誕生。
パパが勝つとテレビの前で「やったー!」と喜んでいるそうで、宝富士関の励みになっているようですよ。
慶丞君のためにも最高位の更新、期待したいです。
【宝富士関 結婚披露宴】
化粧まわし姿の宝富士関❤️
ウェディングドレス姿の新婦さん❤️
ミニ化粧まわし姿のお子様❤️
お幸せに~💕#伊勢ヶ濱部屋 #伊勢ヶ濱 #宝富士 #宝富士関#披露宴 #相撲 #sumo pic.twitter.com/ox6AcCFzQV— 伊勢ヶ濱部屋 東海地区後援会 (@IsegahamaNet) February 21, 2019
宝富士(宝富士大輔)関は元横綱に優しい性格で力持ち! 兄弟子思いのエピソードも?!
<千秋楽の様子>横綱土俵入り。横綱鶴竜、太刀持ち勢、露払い蒼国来、行司式守勘太夫。横綱日馬富士、太刀持ち宝富士、露払い大翔丸、行司式守伊之助。 横綱稀勢の里、太刀持ち髙安、露払い松鳳山。行司式守勘太夫。#sumo pic.twitter.com/XQpZMMv3bi
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) March 26, 2017
兄弟子だった元横綱・日馬富士(はるまふじ)は宝富士関のことを「気持ちが弱い。優しすぎる」と言ったことがあります。
兄弟子としては、実力があるのに出しきれていない、と歯がゆい気持ちもあったようです。
ベンチプレスで230kgも上げる宝富士関は、まさに「気は優しくて力持ち」な力士なんですね。
そんな関取の優しい一面を感じ取れるエピソードがあります。
兄弟子の安美錦(あみにしき。現・安治川親方)がアキレス腱断裂で休場した場所でのこと。その場所の宝富士関は好調で、インタビュールームに呼ばれることがありました。
すると「安美関(あみぜき)は元気です」と、自分の話もそこそこに療養中の安美錦関を気遣い、近況を語ったのです。
このインタビューを見て、私は改めて、穏やかで人柄のいい力士だなぁ、と思ったものです。
現在、伊勢ヶ濱部屋は宝富士関を含め、大関への復活を目指す照ノ富士(てるのふじ)関、翠富士(みどりふじ)関、照強(てるつよし)関と、幕内だけで4人の力士が活躍する活気ある部屋です。
控え目で優しい性格の宝富士関ですが、弟弟子と切磋琢磨して積極的に優勝を狙ってほしい!
だって、近畿大学相撲部時代、同級生だった徳勝龍関は2020年初場所で幕尻から優勝したんですよ。
幕内は誰が優勝してもおかしくない群雄割拠の状態です。
もちろん、実力者・宝富士関にも、優勝のチャンスはあると私は思うのです。
(ライター:松岡那知さん)


