大相撲の世界で使われる言葉。
よく耳にする気になるフレーズってありますよね。
今回はそんな中から【ちゃんこ】について、簡単にご説明したいと思います。
個人的な意見も多いので、参考程度にお読みいただければ嬉しいです。
【なぜ、ちゃんこ鍋?】相撲部屋の力士の食事として人気! 夏でも毎日食べるの?
お相撲さん(力士)が食べる食事として、有名なものが【ちゃんこ鍋】です。
朝早くから行われる土俵での稽古終えて、お風呂で努力の汗を流してリフレッシュ!!
そして、相撲部屋の広間で大きな鍋をみんなで囲んで食事している姿、一度くらいは見たことありませんか?
あの迫力のある光景は、目に焼き付きますよね(笑)
大相撲で活躍する力士の皆さんは、基本的に1日2回の食事です!!
「あの逞しい身体で、1日2食?!」信じられない・・・
恰幅の良い大きい体型のお相撲さん(力士)は、毎日何食も食事をしていると思っていたので、私は若い頃に知ったこの意外な事実に驚きました!!
その情報を知ったうえで、改めて食事の風景を見てみると・・・
朝は、朝食を食べずに厳しい稽古を行う相撲部屋の皆さん。
お昼に食事をする時の表情は、とても幸せそうで納得しました。
厳しい稽古と美味しい食事は強くなる秘訣かもしれませんね。
また少し、大相撲の世界が分かった気がして嬉しくなりました。
さて、力士の食事について・・・
個人的なイメージは、あっさりな昼食とガッツリな夕食だと思っています。
毎朝の稽古後は、親方も食事のメニューを確認しながら食べているため、バランスの良い食事を皆さんで頂いていると思います。
ちゃんこ鍋とごはん、そして、ボリューム満点の美味しそうな豪華なおかずに舌鼓なひと時。
見ているだけでも、お腹いっぱいな気分になります!
本場所中も、地方巡業中も、環境にもよりますが・・・
朝稽古が終わると食事の1品としてちゃんこ鍋を食べることが多いので、春夏秋冬通して1年中愛される定番メニューです。
バランスも良いので、力士やアスリートの食事メニューとしては最高だと私は思います!!
夕食は、気分転換やお付き合いで外食にする関取の方もいますし、ご結婚されている方は夕食は自宅で家族とゆっくり食べることもあり、内容には個人差がありそうです。
また、機会を設けて、相撲部屋の後援会の皆様に日頃の感謝を込めて、稽古の見学と食事を振る舞うこともあるので、私は楽しそうで賑やかな雰囲気が素敵だと感じています。
<夏巡業@お台場二日目>時津風一門のちゃんこを食べる、豊山、翔猿、剣翔。#sumo pic.twitter.com/VNKgI5HlBl
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) August 26, 2017
【なぜ、ちゃんこ鍋?】相撲部屋の力士の食事として人気! 意味や理由は?
さて、本題にいきましょう!!
なぜ、相撲部屋で力士が食べる食事のことを【ちゃんこ】と言うのでしょうか?
ちゃんこの意味とは?
【ちゃんこ】とは、相撲部屋に所属する現役力士や引退力士が作る、全ての料理ことを言います。
角界(相撲界)で使用され、有名になった言葉です。
ちゃんこ番と言われる方は、相撲部屋のベテラン力士が担当することが多く・・・
その方から若手力士へ料理を教えたり、秘伝の隠し味などを伝承していくようです。
大相撲を引退してから、ちゃんこ鍋店を経営する元力士の方もいますので、チャンスがあれば所属していた相撲部屋や一門の味を楽しめるかもしれません(笑)
ちゃんこ鍋は、ちゃんこ長や料理当番(ちゃんこ番)の力士が作った鍋料理のこと。
大きなお鍋にたっぷりの具材が入った美味しそうな鍋が、私には大迫力で印象的です。
<高田川部屋ちゃんこ>先日行われた、”九月場所バラエティちゃんこ”の試作の様子です。九月場所のちゃんこは高田川部屋。部屋のちゃんこを担当する、櫻さんが味の監修・試作を担当しました。 #sumo pic.twitter.com/hSGJp3qYhP
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) September 8, 2017
そして、【ちゃんこ】と呼ぶ理由は・・・
諸説が色々なので、ウィキペディア(Wikipedia)から丁寧な説明を引用させていただきます。
個人的には父に関する由来説が好きですが、特別にこれというものはないようです。
なぞが、またまた大相撲への興味を湧き立ててくれますね(笑)
「ちゃんこ」の理由や語源についての説明 ※ウィキペディア(Wikipedia)より引用
「ちゃんこ」の語源には以下の二説がある。
父 由来説
- 父さん・爺さんを意味する「ちゃん」(「子連れ狼」などで有名)に「こ」が付けられたものであるとする説。かつて若い力士が、炊事番のおじさんを親しみを込めて「チャン」と呼んでいたのが、いつからか「チャンコ」になっていたというもの。
- 常陸山は料理番をしていた古参力士を親しみを含め「父公(ちゃんこう)」と呼んでいたことが伝えられている。相撲甚句の歌詞にも「昔、料理の番長は/ロートル力士の受け持ちで/禿げた頭の鉢巻が/鳥や魚を調理する/若い力士がそれを見て/田舎の父ちゃん偲びつつ/父ちゃん詰めてちゃんと呼ぶ/力士の作る手料理が/何時の間にやらちゃんことなる」とある。
- 父ちゃん、おっちゃんなどの「ちゃん」に、東北方言の語末に付く「こ」が付けられたものであるとする説。
- 親方を父になぞらえ「チャン」、弟子を「コ」として親方と弟子で食事をする事である説。
中国語 由来説
- 江戸時代初期に中国から長崎に伝来した鍋の唐音あるいは転訛であるとする説。当時、長崎へ巡業した職業力士が大鍋料理を「チャンコ」と称したというもの。
- 中国を指すチャンと、中国語で「鍋」を指すのコ(クオ)が組み合わさったもの。中華鍋の意。
- 座人屋敷の中国人を意味するとの説。
【なぜ、ちゃんこ鍋?】相撲部屋の力士の食事として人気! カロリー高めで太るの?
皆様が、しっかり誤解してしまう「あの問題」について御説明したいと思います。
題して「力士が食べる相撲めし・ちゃんこ鍋は太る?!」の疑問です。
先に答えを伝えると、食べる量さえ気を付ければヘルシーな健康食です!!
たっぷりの野菜やお肉やお魚、タンパク質のお豆腐や油揚げなども入っていますから、スポーツ選手ではなくても、身体に優しい料理だと思います。
私も何度かちゃんこ鍋も食べていますが、味は薄味です。
五臓六腑にスープが染み渡る幸せな感じです(笑)
ただ、とても美味しいので食べる量には要注意です!!
相撲部屋のちゃんこ鍋は、大盛りごはんと一緒に何杯もたくさん食べられるように考えられています。
一緒に食べる豪華なおかずありますし、その後の気持ち良さそうなお昼寝タイムも力士の身体作りにはセットで欠かせない生活リズムです。
ですから、自分の体型に合った量のちゃんこ鍋を楽しむのなら太りません!!
運動や睡眠のバランスが整っていれば、毎日の1食をちゃんこ鍋にすると体型が健康な方へ変化するかもしれません。
私の主人は、ちゃんこ鍋を夕食に続けて出すと腸の動きが活発になったと話していました(笑)
<宿舎紹介>場所中は高崎親方もちゃんこ作りしているそうです。#sumo pic.twitter.com/0NZHxgY6p5
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) July 27, 2017
【なぜ、ちゃんこ鍋?】相撲部屋の力士の食事として人気! 味の種類は?
私の知っている範囲でお答えします。
・しょうゆ味
・みそ味
・しお味
・キムチ味
・カレー味
・トマト味
具材(材料)は、たっぷりのお肉(鶏肉や豚肉が多いイメージ!)と、たっぷりのお野菜がスタンダードだと思いますが、魚介類や甲殻類の海鮮系も有名な相撲部屋もあります。
個人的には、ちゃんこ鍋は相撲部屋やちゃんこ長によって日々工夫されている印象です。
親方の出身地や、所属していた相撲部屋に関係する味や材料が受け継がれているように思えます。
また、所属している力士の方々の出身地や、応援してくださる後援会の贈り物もヒントになるようです。
地元の味、地元の食材を相撲部屋に伝える方法もあるようで、本当にみんなが家族のようで微笑ましく感じます。
<芝田山部屋ちゃんこ>おいしく出来上がったちゃんこと、芝田山親方。九月場所中、館内大広間にて1杯300円で販売!https://t.co/xQf8FPi3GU #sumo pic.twitter.com/JuicuCvKmC
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) September 6, 2016
今回は、大相撲の【ちゃんこ】について私なりの情報をお伝えしました。
美味しい食事も稽古と同じように大切だと思い、今回は記事に選んでみました。
幸せそうに食事をする力士を見ていると、可愛い一面を垣間見えるようで・・・
個人的に大好きな瞬間です(笑)
強くてカッコイイ時、意外な可愛い時、このギャップにノックアウトの方・・・
私以外にも、絶対いると信じています!!
これからも、様々な方向から大相撲の魅力をお伝えしようと思います。
<夏巡業@渋谷青山学院>ちゃんこを食べる、千代丸。 #sumo pic.twitter.com/gNiOqUsadP
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) August 11, 2017