スピード出世を果たし、幕内で活躍中の豊昇龍関。
叔父さんは、あのヤンチャ横綱・朝青龍です。
顔だちも、体格も、性格も朝青龍に激似と評判で、叔父さんと同じ「横綱」を目指すと公言しています。
目標が高すぎる?
いやいや!!
21歳ですでに幕内に定着しつつある実力を見れば、底知れない可能性を感じさせます。
場所中には、モンゴルにいる叔父・朝青龍から激烈な応援ツイートが発信され、甥っこの勝利を後押ししています!
豊昇龍は朝青龍(ヤンチャ横綱)の甥っこ!父親は元横綱・朝青龍の兄。負けず嫌いの性格も叔父さんに激似で、同期の元横綱大鵬の孫・王鵬にライバル心を燃やす!!
<八日目の様子>
豊昇龍の仕切り。
#sumo #相撲 #9月場所 #秋場所 pic.twitter.com/do1xwgRgIU— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) September 20, 2020
豊昇龍智勝関の読み方は、ほうしょうりゅう ともかつ。所属する相撲部屋は立浪部屋です。
いま、若手成長株として注目されている力士が豊昇龍智勝関です。
読み方は、「ほうしょうりゅう ともかつ」。
モンゴル出身の21歳。
所属する相撲部屋は、立浪(たつなみ)部屋です。
身長186cm、体重131kg。
見た目はかなり細身で、筋肉質の体形です。
個人的には、同じく細身だった元大関・霧島(きりしま)のような足腰の強さを感じる力士です。
これまでの番付を紹介しますと・・・
2018年初場所が初土俵!
2019年九州場所で新十両!
2020年秋場所で新入幕!
かなりのスピード出世!!
何しろ、叔父さんがあの元横綱・朝青龍(あさしょうりゅう)です!!
偉大な叔父さんに劣らぬ早さで、出世の道を歩んでいます。
<初日の様子>
十両土俵入り。
新十両 豊昇龍。#sumo #相撲 pic.twitter.com/5YASKwCDx8— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) November 10, 2019
豊昇龍(豊昇龍智勝)関の父親は朝青龍の兄!父と朝青龍が兄弟ということで、豊昇龍は横綱の甥っこにあたります。
【 #サンデースポーツ2020 放送終了!】
今日は元横綱 #朝青龍 さん、#能町みね子 さんにお越しいただき、#大相撲 の平成史を振り返りました。ありがとうございました!
※能町さんが持っているのは、能町さんが次代のスター候補と期待する、幕下・豊昇龍さん(朝青龍さんの甥!) pic.twitter.com/Ni4iQike7f— NHKスポーツ (@nhk_sports) February 24, 2019
先にもご紹介しましたが、豊昇龍関は元横綱・朝青龍の甥っこです。
朝青龍の長兄が豊昇龍関の父。つまり、父親が朝青龍と兄弟で、朝青龍は父の弟にあたるわけですね。
甥っこだけあって、豊昇龍関のルックスは朝青龍にそっくりです!
切れ長の目や負けん気の強そうな表情がとてもよく似ているんですよね。
甥っこの活躍が嬉しいのでしょう。叔父さんは場所中、Asashoryu第68代横綱朝青龍のアカウント名で豊昇龍関への叱咤ツイートを投稿しています。
2019年十両昇進をかけた秋場所で連敗したときには
「戦うなら殺すつもりで行け!! 出来ないならちゃんこ番やれ!! (原文ママ)」
→結局、この場所は4勝3敗で勝ち越し。翌場所に十両昇進!
2021年の初場所で、豊昇龍関が初日から5連敗したときには
「全敗!! ひたくそう(原文ママ)」
→その後、なんと9連勝!!
なんという激情型ツイート!激しいですねー。私ならシュンとしてしまいそうです。
ところが負けん気の塊・豊昇龍関はこのツイートで燃える人なんですね。
本人は「おじさんの言葉で気合いが入った」と言っています。
豊昇龍(豊昇龍智勝)関はレスリングをするために日本の高校に留学!しかし授業での相撲観戦をきっかけに角界へ
「朝青龍の甥っこが角界入り」と聞いたとき、私はてっきり強い叔父さんに憧れて、豊昇龍関が相撲を始めたのだと思っていました。
ところが豊昇龍関がモンゴルから日本へやって来たのは、11歳から始めたレスリングをするためでした。
日本体育大学柏高校のアスリートコースに留学しています。
ところが入学して間もない5月のことです。
高校の授業で、国技館に相撲観戦に行き、すっかり心を奪われたといいます。
なかでも、横綱・日馬富士(はるまふじ)の勝利が印象的だったようです。
細身の体格ながら、一気の攻めで、相手を土俵の外に運ぶ。体格差をものともせず、大きな相手に打ち勝つ姿を見て、相撲に挑戦したくなったのだといいます。
叔父の元横綱・朝青龍にすぐ相談して、レスリングを辞めて相撲部に転部。
それが相撲の道に進むきっかけだったのです。
面白いものですね。
豊昇龍関の相撲への挑戦を決意させたのは、叔父の横綱・朝青龍ではなく、横綱・日馬富士関だったんですね。
相撲の道に進むことになり、何かと叔父のアドバイスを受けるようになった豊昇龍。
立浪部屋に入門してからもメールで助言があったそうです。
「強くなるには、親方の言うことをちゃんと聞きなさい」
あれだけ師匠の錦島(にしきじま)親方の言うことを聞かず、ヤンチャし放題だった朝青龍からそんな言葉を聞こうとは!
ずっこけそうになったのは、私だけではなかったと思います(笑)
豊昇龍(豊昇龍智勝)関の性格は朝青龍譲りの負けず嫌い。同期は同じく横綱のDNAを受け継ぐ王鵬
<八日目の様子>新序出世披露を花道で待つ新弟子たち。納谷と豊昇龍の記念撮影。#sumo pic.twitter.com/CTEFhQ7Ryl
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 21, 2018
師匠の立浪親方は、豊昇龍関のことを「性格はキツイところがあるけれど、負けないという強い気持ちを持っている」と言っています。
そんな負けず嫌いな性格は、初土俵のときから垣間見えました。
2018年初場所の前相撲での話です。
すくい投げで負けてしまった豊昇龍は、思わず右手で土俵を叩きそうになりました。
前相撲の成績が序ノ口の番付順に反映されるとはいえ、初土俵のときから闘争心むき出しですね。
その負けた相手が元横綱・大鵬(たいほう)の孫で元関脇・貴闘力(たかとうりき)の息子、納谷(なや)。現在の王鵬(おうほう)です。
豊昇龍、納谷ともに偉大な横綱のDNAを受け継ぐ同学年力士。
角界入り前から大いに話題となった二人です。
高校生の頃に一度対戦があり、納谷に負けていた豊昇龍としては、もっとも負けたくない相手だったに違いありません。
その年の秋場所、アマチュア時代から数え、4度目の対戦で初勝利!
納谷が有利の体勢からの首投げでした。
ともに横綱の血を引く境遇にあり、抜群の素質。
同期の二人は今後長くライバルとして出世を競うことになると思います。
私としては、王鵬に幕内に上がってもらい、毎場所、ライバル対決を見てみたい!
幕内では史上最多66度の対戦を繰り広げた稀勢の里(きせのさと)VS琴奨菊(ことしょうぎく)を超える対決も不可能ではないかもしれません。
豊昇龍関は前途洋々の21歳です。
感銘を受けた日馬富士のようなスピード相撲を磨いて、尊敬する叔父さんと並ぶ地位まで上りつめてほしいですね。
(ライター:松岡那知さん)


