師匠の八角親方と八角親方の師匠・北の富士さんという二人の横綱の四股名をいただいた北勝富士関。
相撲は、けれんみのない押し相撲。
相撲同様、その所作も正々堂々、礼儀正しい。
いや、礼儀正しすぎる! と評判です。
奥様お影響で「劇団四季大好き力士」を名乗る一方、土俵上の気合い入りまくりのルーティンで相撲ファンの心をガッチリつかんでいます。
今回は、私達お相撲ファンの心を掴む人気力士、八角部屋所属の北勝富士関のご紹介記事です。
北勝富士大輝関の四股名の由来は横綱「北勝海」と横綱「北の富士」からいただいたもの。 礼儀正しい人柄で趣味は劇団四季の観劇。 立ち合い前の気合い入れルーティンは、いまやすっかりお馴染み
<場所入り>場所入りの様子、北勝富士。#sumo pic.twitter.com/djSZMzMsP5
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) May 24, 2017
北勝富士大輝関の四股名は二人の横綱からいただいたもの。読み方は「ほくとふじ」。「北勝海(ほくとうみ)」と「北の富士(きたのふじ)」が由来です
「ちょっと四股名が重たすぎたかな」と大相撲中継の中で北の富士勝昭さんに言われたのは、激しい当たりと押し相撲で人気の北勝富士大輝関です。
北勝富士の読み方は「ほくとふじ」です。
四股名の由来は、師匠である八角(はっかく)親方の現役時代の四股名「北勝海(ほくとうみ)」と八角親方の師匠・北の富士勝昭さんの「北の富士(きたのふじ)」にちなんで北勝富士となりました。
2016年新入幕を果たすと同時に大輝(だいき)から北勝富士へと四股名を改めました。
北勝海は第61代横綱、北の富士は第52代横綱です。
横綱お二人の名前をいただいたのですから、意気に感じたでしょうし、名前負けしたくないとプレッシャーも感じたと思います。
冒頭の北の富士さんの辛口コメントは、北勝富士関の負けが込んできたときのものです。
個人的な意見ですが、期待する孫弟子だからこその期待の表れだったのでしょう。
<本日番付発表:11月13日初日・福岡国際センター→https://t.co/yyLltyLBd9 >新入幕の大輝改め北勝富士(ほくとふじ)は、福岡県の八角部屋宿舎で師匠の八角親方とともに会見を行いました。#sumo pic.twitter.com/K8Cgm36tIQ
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) October 31, 2016


北勝富士大輝関は礼儀正しいと評判! お辞儀はきちんと立ち止まって、深々と一礼が北勝富士流
北勝富士ファンが北勝富士の好きなところを問われると、多くの人が「礼儀正しいところ」と答えます。
例えば、土俵入りや花道で親方や行司さん、力士に挨拶する際のお辞儀が美しい!
ピタっと立ち止まり、両足をそろえて、深々と一礼するのです。
歩きながら、ウイっす、と軽く会釈をするいい加減なお辞儀ではありません。
相撲に負けて、土俵を降りるときにも、必ず丁寧なお辞儀をします。
負けると首を傾げたり、不服そうな顔をして礼をする力士がいるものですが、北勝富士は勝っても負けても同じ折り目正しい所作で清々しい!
目上の人や人目のあるところで礼儀正しくする人は多いですが、北勝富士のように呼出しさんや裏方にも丁寧に接するのは、ホンモノの証しですよね。
ファンサービスも積極的にサインや撮影に応じてくれる力士として評判です。
相撲のスタイルだって、頭からゴツンとぶち当たる正々堂々の押し相撲!
立ち合いに変化するのは見たことがない。
私には、なにもかも正統派の力士です。
北勝富士大輝関の趣味は意外にも劇団四季の観劇! 実は結婚相手の真美さんが好きだったから、一緒に出かけるようになったとか
自称「劇団四季大好き力士」。
北勝富士関の趣味が劇団四季の観劇と聞いて、お相撲さんは歌や絵が上手な芸術家肌の人が多いからなぁ、と思っていたら…。
実は劇団四季を好きになったのは、結婚相手の中山真美(まなみ)さんの影響だったことが、2019年、婚約発表の際に、明かされました!
<北勝富士婚約>本日、八角部屋で北勝富士の婚約会見が行われました。「二人で力を合わせて優勝目指して頑張りたい。」と抱負を語りました。#sumo #相撲 #北勝富士 #婚約 pic.twitter.com/FZaBvcOC46
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) October 1, 2019
交際のきっかけは、錦戸部屋の朝稽古を見学した真美さんを見かけた北勝富士関が声をかけたことだそうです。
実はその2カ月前、2015年の春場所で真美さんに写真撮影を頼まれて応じたときに「きれいな人だなぁ」と印象に残っていたのだとか。
ということは、真美さんは熱心なスー女で、ファンがお相撲さんと結婚したシンデレラストーリー?! 私達相撲ファンは、うらやましい…
ちなみにプロポーズは、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」鑑賞後!
誰もいなくなった劇場ロビーで、北勝富士関が彼女に気持ちを伝えたらしいですよ。
北勝富士大輝関の激しい気合い入れのルーティンはすっかりお馴染み! 右手をおでこに当て、目を閉じて、しばしお祈りのポ~ズ!
北勝富士関といえば、立ち合い前に行う、気合入れの儀式(?)も有名ですね。
<三日目の様子>
幕内取組。
北勝富士(1勝2敗) 押し出し 貴景勝(2勝1敗)。#sumo #相撲 pic.twitter.com/SZCcalqxeu— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) May 14, 2019
時間いっぱいになり、最後の塩を取りに行く姿も勇ましく、塩を取ると清めのために体の各所にパッパッとかける。
次に塩を握った右手をおでこに当て、目を閉じて静かに気合い注入!
このルーティンを「お祈りタイム」と呼ぶファンもいます。
AbemaTVの大相撲中継で実況を務める清野茂樹アナウンサーは、北勝富士関の目をつぶったお祈りポーズを見て「ワサビがきいたような顔をしていますね」と表現!
うーん、言い得て妙、です。
私はときどき九州場所の相撲観戦に行くのですが、その際、北勝富士関のこんな姿を見たことがあります。
幕内力士の土俵入りを間近で見ようと、花道の近くに行ったときのことです。
化粧まわしをしめた力士が、次々と支度部屋に戻っていきました。
花道に近い通路に出てくるのは、自分の取り組みが間近に迫った幕内下位の力士ばかりです。
そんな中、幕内後半の取り組みが組まれているはずの北勝富士関が通路に出てきました。
出番はまだだいぶ先なのに…。
すると付き人相手に、立ち合いの動作確認を始めたのです。
本番前ですし、裏の通路の端っこでしたから、思い切り付き人にぶつかっていたわけではありません。
でも、立ち合いの足の運びを確認しながら、ずーーーーっと、黙々と、立ち合いの動作を繰り返していました。
土俵に上がるまで30分近くやっていたと思います。
そんな力士は、北勝富士関だけでした。
テレビには映らないところで続けられた熱心なウォーミングアップ。
さらに土俵上に上がってからお馴染みの気合い注入のパフォーマンス!
一日一番に最高の力を発揮するため、北勝富士関は土俵に上がる前からずっと体を温め、土俵上のルーティンで心を整えているんですね。
礼儀正しい上に、地道で努力家。
私が応援したくなる力士の一人です!
(ライター:松岡那知さん)



